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お勧めの韓国料理

食べ物を越えた「情」を表現する媒介体−韓国のお餅
200種類以上もあるといわれるお餅、名節や家庭行事によって種類も、味もいろいろ。

韓国のお餅はもち米やうるち米を使った餅菓子から、餅と言うより蒸しパンにちかいものまで、味も見た目もいろいろです。屋台で売っているソーセージのような餅、トッポッキは韓国の若い女の子に大人気。韓国では今でこそ様々な食べ物が溢れていますが、昔、韓国で餅は最高の食べ物でした。宴会があるときは餅を多めに作って隣の人と分けて食べたし、新しく引っ越してくれば餅を作って配りながら挨拶にまわりました。韓国で餅は食べ物を越えた「情」を表現する媒介体だったのです。今となっては昔のように餅を好んで食べることはありませんが、結婚式や還暦祝い、トル(1歳の誕生祝い)、百日〔ペギル、生まれて100日目の祝い〕など、餅は様々な宴会の際には欠かせない韓国人固有の食べ物です。今回はそのお餅と伝統菓子をご紹介します。

インジョルミ(きなこもち)
もち米をじっくりと蒸した後、粘り気が出るまで餅をつく。この餅に豆、小豆の粉をまぶす。

ムルホバットク(カボチャの餅)
主にチュソク(秋夕。旧暦の8月15日)頃から冬にかけて作って食べる韓国風餅で、カボチャ、小豆、米を材料に蒸し上げる。

カッセッピョン
米を粉にして白く、蜂蜜を加えて黄色く、当帰(タングィ)を加えて緑に仕上げた三色の餅粉を、薄く平たくして蒸した餅だ。結婚式や還暦の祝宴に使われている。

ファジョン
花や木の実をのせた白玉粉のおやき。白玉粉をぬるま湯でなめらかな生地になるまでこねる。出来上がった生地を一口の大きさに丸め、ゴマ油をひいたフライパンに手のひらでつぶして入れ、弱火で焼く。 裏返してナツメ、春菊、菊の花を彩りよくのせ焼き上げる。季節により、上に飾る花の種類が異なる。

ぺクソルギ
ペクソルギは、うるち粉に塩を混ぜて塊のまま蒸したもので、あんは使わない。昔から赤ちゃんが生まれて百日目になる日や1歳の誕生日には、ペクソルギを作って親戚や近所の人たちにわけた。ペクソルギは中に何か混ぜたりあんを着せたりせず純白色であるため、子どもが純粋に、また健康に育つようにと願う意味が込められている。

薬食(韓国風おこわ)
ヤッシッ(薬食)はもち米をハチミツ、ゴマ油、しょう油で味付けして、クリやナツメ、松の実などを混ぜて炊いた甘味のあるおこわで、ヤッパッともいう。ご飯と言うよりもおもちのように食べる。
ヤッシッ(薬食)の由来に関するおもしろい逸話がある。むかし、新羅のある王様が正月の15日に慶州(キョンジュ)の南山に外出したとき、カラスが一羽飛んできて手紙を落として行った。その手紙には「宮中に帰って王妃の宮にある金の櫃を討て」と書いてあり、不思議に思いながらも王様はその通りにした。すると、櫃が割れたその中に王妃と謀反をくわだてていた家来が一人隠れていた。王様はカラスに恩を返すために正月15日にヤッパッを炊きカラスに捧げた。その風習が今に伝わっている。

その他にも韓国には色々な餅があります。ソンピョンは、チュソク(秋夕・韓国の旧盆)に食べる代表的な食べ物です。松の葉を敷き詰めた蒸し器で作るので、松の葉の香りが染み込み、また美しい模様も残ります。パッシルトックは、「パッ」は小豆、「シル」は素焼きカメのような蒸し器、「トック」は餅の意味。引越しとか新しく事務所がオープンするときなど、お祝い事の時に食べるお餅の一種です。セッピョン(ムジゲトック)は、お祝いの席で出されるきれいな色の餅の一種です。白、緑、茶色、黄色、ピンクなどの色が虹のように並んでいてとってもキレイです。

最近は若者に人気なのが、お餅ケーキです。おやつとしてもいいカボチャお餅のケーキ、サツマイモお餅のケーキが特に人気です。

月ごとに食べる餅

韓国の年中行事は陰暦で行われ、正月にはうるち米で作ったトック(餅)を汁の中に入れたトッククを食べ、二月の寒食〔ハンシク。冬至の後105日目のお墓参りの日〕には切り餅、三月三日には花煎〔ファジョン〕、四月八日にはヨモギ餅、五月の端午の節句には車輪餅、六月の流頭〔ユドゥ〕には餅水団子、といったように毎月の名節や時節の料理として、一年中餅が食べられます。餅は災害をまぬかれるための祈願、家族の平穏祈願、或いは厄よけなどの時に供えられ、特別な食べ物として、その種類と技術が発達してきました。家庭での儀礼、生活行事は餅抜きでは成り立ちませんでした。

韓国のお餅の代名詞―「楽園餅屋(ナゴォン・トクジブ)」
ソウル鍾路区楽園洞(ジョンノグナゴォンドン)のハリウッド劇場周辺は、韓国一のお餅屋さんの街です。ここは韓国の代表的な画廊街が集まっている仁寺洞〔インサドン〕と接近していて、様々な展示会で利用する餅の注文が多く、特に結婚を控えた家庭で結婚式用に注文を受けるところとして有名な場所です。。今は10軒ほどしかありませんが、昔は30軒以上ものお餅屋さんが軒を並べていました。道の両側には「○○餅屋」という看板が目立ち、ほとんどの店が数十年の伝統を誇っています。このエリアにお餅屋さんが多いのは近くにお城があったためと言われ、宮人たちが城で作っていたお餅を、街で売り始めたのがはじまりなのです。
この伝統を誇る「お餅街」の中でも、ひときわ由緒を誇るのが楽園餅屋(ナゴォン・トクジブ)。韓国のお餅屋さんの代名詞にもなっているほど、誰もがよく知っている名前です。1920年代、宮人たちと一緒に餅作りをしていたおばあさんが始めたこの店は、今は3代目に受け継がれています。

油を塗ったツヤツヤのクル・トク(円形や花形のカラフルなそば麦の餅)、色鮮やかなバラム・トク(半月形のあずきあん入り餅)、子供たちの誕生日によく食べられるスス・ギョンダン(もろこしで作った餅に赤いあずきの粉をまぶしたもの)などの大衆的なお餅から、お城でだけ食べられていた、ドゥトッ・トクやオセク・ギョンダン(餅米のだんごにいろんなまぶし粉をふりかけたもの)など、さまざまなお餅があって見ているだけでも楽しい。ほとんどのお餅が1個ずつ買えるので、お餅片手にお城を散歩しながら、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

以上、本当に様々な餅がある韓国で是非一度その美味しさを味わってみてください。

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